「京ことば]は舞妓が可愛くしゃべるイメージや、柔らかくやさしいイメージなどから女性ことばとよく言われます。また、その一方で、「京ことば]は心がなく、冷たいと非難されるときもあります。それはやはり京都が日本の都であったからではないでしょうか。元々は 公家の文化圏なので、いろいろなもめ事は何とか避けたいと思い、また、直接的な物言いではなく遠回しに「察する」ことが粋だとされていたのです。大阪の直接的な物言いとは真逆ですね。人と物、情報とお金が集まる大都会であったからこそ、相手との会話には上手な距離感が必要であったと思われます。今の東京弁がオシャレで洗練された都会のイメージがある一方で、どこか気取っていると言われるのと同じように、その微妙な距離感こそが相手に気を遣った、穏やかで洗練された最先端の都会ことば=京ことばだったのです。そんなことを思うとよく言われる「ぶぶ漬け」の話のように、遠回しに嫌みを言うようで怖いイメージも少しは和らぐのではないでしょうか。
京の雑学ー豆知識と暮らしの知恵としきたり
京の雑学では、一年の中にちりばめられた、私たちが幸せに暮らすための知恵「吉例」や、暮らしのバイブルである「二十四節気」など、日々を楽しく豊かにしてくれる雑学、豆知識を紹介しています。「吉例」は縁起の良いしきたりのこと。自然の恵みである太陽、月や神様、仏様、御先祖様に感謝を伝える為に古くから受け継がれてきたことです。しきたりの心を知り行えば日々楽しく、豊かに暮らせるのではないでしょうか。
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