「縁起物」はその名のとおり、「縁起がいい」とされるもの。吉事が来ることを祈り、お祝いするためのもので、五穀豊穣、商売繁盛、家内安全、無病息災、安寧長寿、夫婦円満、子孫繁栄や招福祈願、厄除祈念やハレの日にまつわるものまでたくさんあります。
社寺の参道や境内、門前町で参詣者に授与・販売される達磨に招き猫、羽子板に七福神、宝船。お札にお守り、絵馬におみくじも縁起物といえるでしょう。
宗教や節句、二十四節気、日本古来の神道などさまざまな歴史的、文化的背景をもとに生み出された縁起物。わかりやすいところでは達磨さんや招き猫がその代表ではないでしょうか。ちなみに招き猫の右手を挙げているのは「お金」を、左手は「人」を招くそうです。
門松、おせち料理、鏡餅、お年玉、福袋にはじまり、七草粥。節分には福豆。立春を迎え、暖かくなるとひな祭りに鯉のぼり。七夕、お盆にお彼岸、七五三。冬至にはゆず湯にかぼちゃ、大晦日には年越しそば。こうしてみると私たちの暮らしは一年を通して節句、節気にちなんだ縁起物で「吉」に溢れた楽しい毎日なのがわかりますね。
京の雑学ー豆知識と暮らしの知恵としきたり
京の雑学では、一年の中にちりばめられた、私たちが幸せに暮らすための知恵「吉例」や、暮らしのバイブルである「二十四節気」など、日々を楽しく豊かにしてくれる雑学、豆知識を紹介しています。「吉例」は縁起の良いしきたりのこと。自然の恵みである太陽、月や神様、仏様、御先祖様に感謝を伝える為に古くから受け継がれてきたことです。しきたりの心を知り行えば日々楽しく、豊かに暮らせるのではないでしょうか。
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