雨水ー降る雪が雨に変わり、雪解けが始まる時期

二月十九日頃からの半月間は、二十四節気の「雨水」と呼ばれる季節です。

雨水とは、二十四節気の二番目で「降る雪が雨に変わり、雪解けが始まる時期」という意味で、春を六つに分けたうちの二番目の節気となります。期間は毎年2月19日〜3月4日頃です。

雨水の頃には最後の雪が降り、それ以降は厳しい寒さが少しずつ和らいで雪解けが始まります。山に積もった雪が解け田畑などを潤し、川や湖に張っていた氷も解け出して、春の訪れを身近に感じ昔は農作業の準備を始める目安にもなっていました。

また三月三日の雛祭り 桃の節句の雛人形は「いつから飾る」という明確なルールはありませんが、一般的には立春から2月中旬くらい、あるいは雨水に出すのが良いとされ、水が豊かになる雨水に雛人形を飾ると、良縁に恵まれるという謂れがあるそうです。これは、雛人形は厄を移した人形を、水に流していた事に由来するそうです。



梅のお花見

梅は桜と並んで古くから日本人に愛され大切にされてきた花です。奈良時代の頃には「花見」といえば梅をいいました。毎年、雨水の頃には京都の各所でも梅の花が見頃を迎え、神社仏閣などでは「梅祭」が開催されます。

梅の花の香りに癒やされ、春の訪れを感じてみてはいかがでしょうか。


京都の代表的な梅の名所

北野天満宮 京都の梅の名所といえば・・・の北野天満宮です

梅苑と境内を彩る梅は、およそ50種1500本。見頃は、1月下旬から3月中旬と、長く楽しめるのも魅力です。

【アクセス】市バス「北野天満宮前」バス停から徒歩すぐ

【公式ホームページ】http://www.kitanotenmangu.or.jp/


梅宮大社 その名があらわすように、境内全域が梅の花で彩られます

見頃は迎える2月上旬です。開放感ある境内でゆっくりと梅の鑑賞ができる神社です。

【アクセス】市バス「梅宮大社前」バス停から徒歩約3分

【公式ホームページ】http://www.umenomiya.or.jp/


そのほかにも、城南宮、随心院、二条城などの梅が有名スポットです。



きせつ正月事業化プロジェクト|新しい季節がはじまる「四立」の立春、立夏、立秋、立冬を季節毎のお正月として祝い・遊び・楽しむ行事

[きせつ正月]で行事を行う四立(しりゅう)とは、 古代中国で考案された暦「二十四節気(にじゅうしせっき)」の 「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の「立」のことで「立」は新しい季節の始まりを意味しています。私たちの先人は、「自然」を畏敬の念と感謝の気持ちで享受し、「自然の恩恵」と共に暮らしてきました。環境に合わせた「暮しの工夫」は各 地の風習、言い伝えとして「料理」「住い」「器」「衣装」「祭り」「芸能」などに伝承され、「郷土文化」として醸成されてきました。しかし、暮らしの一様化や快適・利便性の追求、都市部への人口集中、そして少子高齢化などから、日本各地の文化や風習、風景などが、消えつつある現実があります。「郷土文化」は、暮らしの根幹を教えてくれる「教本」でもあり、決して失ってはならないものです。そこで、郷土文化を受継ぎ・見直し・伝承するため、「心と暮らしの豊かさの再見」をテーマにスタートしたのが「きせつ正月」プロジェクトです。日本文化のメッカと言われる京都に拠点を置き、伝承すべき文化の「再見」「体現」「継承」を行っています。文化体験をすることで、伝統産業に関わる職人を動かし、その技、精神を伝え、守ることとなり、文化の継承へ繫がると私たちは考えます。これからもより多くの方々が京都の文化に触れる機会を[きせつ正月]事業で創出し、文化の継承に貢献できるよう行動して参ります。[きせつ正月]には、一般的なお正月同様に、「きせつ詣で」として神社仏閣へ参拝しましょう。 また、新しく迎える季節のお祝いには縁起物として【福】のたくさん詰まった「節福酒」「節福茶」を飲み、 「節福料理」「節福菓子」で季節の【福】を堪能して下さい。節福(せちふく)の、「節(せち)」は季節を表し、「福(ふく)」は自然の豊かな恵みが運ぶ幸せを表します。 心と身体に取入れ季節の始まりを祝うおもてなしです。京都市内を中心に行われる四立の行事を通じて、 季節・自然への感謝と、日本文化の暮らしの叡智「季節・暦文化」を再見しましょう。※四神=玄武(北)、蒼龍(東)、朱雀(南)、白虎(西)※四立の日は年により変わる場合があります。[きせつ正月]は、年間を通じて行事が行われますが 主に季節と方角によって分けられた地区ごとに、立の日を「節福大大吉」として、 それ以外を約1ヶ月間「節福大吉」として、季節の福が詰まった、縁起の良い大

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京の雑学ー豆知識と暮らしの知恵としきたり

京の雑学では、一年の中にちりばめられた、私たちが幸せに暮らすための知恵「吉例」や、暮らしのバイブルである「二十四節気」など、日々を楽しく豊かにしてくれる雑学、豆知識を紹介しています。「吉例」は縁起の良いしきたりのこと。自然の恵みである太陽、月や神様、仏様、御先祖様に感謝を伝える為に古くから受け継がれてきたことです。しきたりの心を知り行えば日々楽しく、豊かに暮らせるのではないでしょうか。