野菜に関する京の行事

京都には野菜信仰があり、宗教行事として、また、府民や観光のイベントとして年間を通じて親しまれています。行事が行われる主な神社仏閣のご紹介です。参考になさって下さい。


・七草粥

1月7日 人日の節句

若菜節句祭として京都市右京区の春日神社七草粥を食べ、健康・幸福を祈願する行事です。七草がゆを食べるということは全国的によくある行事で、京都でも他の神社で七草がゆの行事は多く行われています。

西院春日神社(さいいんかすがじんじゃ)

〒615-0015 京都府京都市右京区西院春日町61

若一神社(にゃくいちじんじゃ)

〒600-8863 京都府京都市下京区七条御所ノ内本町98

城南宮(じょうなんぐう)

〒612-8459京都府京都市伏見区中島鳥羽離宮町7

御香宮神社(ごこうのみやじんじゃ)

〒612-8039京都府京都市伏見区御香宮門前町174

上賀茂神社(かみがもじんじゃ)

〒603-8047 京都府京都市北区上賀茂本山339


・小豆粥
1月15日

小正月の1月の15日に小豆粥を食べて1年の邪気を払う風習のことです。祝い事には赤飯を炊く習慣が定着していますが、この習慣も小豆粥から生まれました。京都では「あずのおかいさん」と呼ばれ親しまれています。

下鴨神社(しもがもじんじゃ)

〒606-0807 京都府京都市左京区下鴨泉川町59

上賀茂神社(かみがもじんじゃ)

〒603-8047 京都府京都市北区上賀茂本山339

妙心寺 東林院(みょうしんじ とうりんいん)

〒616-8035 京都府京都市右京区花園妙心寺町59


・かぼちゃ供養

かぼちゃ供養は無業息災を祈願して甘く炊いたかぼちゃを参拝者に振る舞う行事で京都の寺で行われています。

安楽寺 7月25日

京都市左京区の安楽寺で「中風まじない鹿ヶ谷かぼちゃ供養」が行われており、夏の土用の時期にかぼちゃを食べると、中風にならないとされます。因みにここで振る舞われるかぼちゃはひょうたんに似た形の京野菜「鹿ヶ谷かぼちゃ」です。

矢田寺 12月23日

京都市中京区の三条寺町にある矢田寺でも「かぼちゃ供養」が行われています。冬至の時期にかぼちゃを食べると一年を無病息災で過ごせることからかぼちゃ供養が行われ、大きな「なでかぼちゃ」が供えられ無病息災を祈願します。大釜で炊かれたかぼちゃが先着で振る舞われます。

大宝寺(不思議不動院)毎年冬至の日(12月下旬)

京都市北区衣笠の大宝寺では、毎年冬至の日の12月下旬に「かぼちゃ大師供養」が行われています。寺に安置された弘法大師像は「かぼちゃ大師様」と親しまれ、参拝者に大釜で炊かれたかぼちゃが振る舞われます。


・きゅうり封じ

京都市右京区の蓮華寺や京都市北区の神光院で行われます。祈祷の後、きゅうりを持ち帰って、体の悪いところをなで、土に埋めると病が治まるとされています。


・へちま加治
中秋の名月時期

京都市左京区の赤山禅院で行われ、気管支炎やぜんそくをへちまに封じ込めるように、加持祈祷を行って、へちまを持ち帰り治癒を祈願する行事です。


・瑞饋祭(ずいき)
10月1日 - 5日

京都市上京区の北野天満宮で行われます。秋の時期に収穫した野菜・穀物を天神に捧げて、ずいきで屋根を作り野菜を飾った神輿を巡行します。


・大根焚き
12月7日、8日

京都市上京区の千本釈迦堂で行われます。聖護院大根に梵字を書き祈祷し、大根を輪切りにして、油揚げと一緒に大釜で炊きあげます。この大根炊きを食べると中風予防や厄除けの効果があるとされ、前後の同時期に、京都市右京区の了徳寺をはじめ複数の寺院で行われる行事です。


・蒟蒻封じ(こんにゃく)
庚申の日

京都市東山区金剛寺、通称八坂庚申堂で行われます。祈祷の後に猿型のこんにゃくを食べると神経痛、リウマチの予防に効果があるとされ行われます。


きせつ正月事業化プロジェクト|新しい季節がはじまる「四立」の立春、立夏、立秋、立冬を季節毎のお正月として祝い・遊び・楽しむ行事

[きせつ正月]で行事を行う四立(しりゅう)とは、 古代中国で考案された暦「二十四節気(にじゅうしせっき)」の 「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の「立」のことで「立」は新しい季節の始まりを意味しています。私たちの先人は、「自然」を畏敬の念と感謝の気持ちで享受し、「自然の恩恵」と共に暮らしてきました。環境に合わせた「暮しの工夫」は各 地の風習、言い伝えとして「料理」「住い」「器」「衣装」「祭り」「芸能」などに伝承され、「郷土文化」として醸成されてきました。しかし、暮らしの一様化や快適・利便性の追求、都市部への人口集中、そして少子高齢化などから、日本各地の文化や風習、風景などが、消えつつある現実があります。「郷土文化」は、暮らしの根幹を教えてくれる「教本」でもあり、決して失ってはならないものです。そこで、郷土文化を受継ぎ・見直し・伝承するため、「心と暮らしの豊かさの再見」をテーマにスタートしたのが「きせつ正月」プロジェクトです。日本文化のメッカと言われる京都に拠点を置き、伝承すべき文化の「再見」「体現」「継承」を行っています。文化体験をすることで、伝統産業に関わる職人を動かし、その技、精神を伝え、守ることとなり、文化の継承へ繫がると私たちは考えます。これからもより多くの方々が京都の文化に触れる機会を[きせつ正月]事業で創出し、文化の継承に貢献できるよう行動して参ります。[きせつ正月]には、一般的なお正月同様に、「きせつ詣で」として神社仏閣へ参拝しましょう。 また、新しく迎える季節のお祝いには縁起物として【福】のたくさん詰まった「節福酒」「節福茶」を飲み、 「節福料理」「節福菓子」で季節の【福】を堪能して下さい。節福(せちふく)の、「節(せち)」は季節を表し、「福(ふく)」は自然の豊かな恵みが運ぶ幸せを表します。 心と身体に取入れ季節の始まりを祝うおもてなしです。京都市内を中心に行われる四立の行事を通じて、 季節・自然への感謝と、日本文化の暮らしの叡智「季節・暦文化」を再見しましょう。※四神=玄武(北)、蒼龍(東)、朱雀(南)、白虎(西)※四立の日は年により変わる場合があります。[きせつ正月]は、年間を通じて行事が行われますが 主に季節と方角によって分けられた地区ごとに、立の日を「節福大大吉」として、 それ以外を約1ヶ月間「節福大吉」として、季節の福が詰まった、縁起の良い大

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京の雑学ー豆知識と暮らしの知恵としきたり

京の雑学では、一年の中にちりばめられた、私たちが幸せに暮らすための知恵「吉例」や、暮らしのバイブルである「二十四節気」など、日々を楽しく豊かにしてくれる雑学、豆知識を紹介しています。「吉例」は縁起の良いしきたりのこと。自然の恵みである太陽、月や神様、仏様、御先祖様に感謝を伝える為に古くから受け継がれてきたことです。しきたりの心を知り行えば日々楽しく、豊かに暮らせるのではないでしょうか。