成人を祝う風習は昔からあり「元服(げんぷく)」「烏帽子の祝い(えぼしのいわい)」「初元結(はつもとゆい)」などの儀式がありました。もともとは「成年式」「成女式」と言いその多くは男子十五歳、女子は十三歳で一人前の大人として扱われました。成人式も今のスタイルになるまでは色々と変化してきた歴史があります。
成人の日はもともと、1948年に国民の祝日のひとつとして、「大人になったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝い励ます」と記されており、一月十五日に制定されました。2,000年より法改正により新しく毎年1月の第2月曜日が成人の日となりました。
いつの時代にも成人を迎えるという日は特別なものです。
親に保護されていた子供時代を終え、成人式は大人の社会へ仲間入りするための儀式でもあり、今まで自分を育ててくれた親や周りの大人に感謝しなければならない日でもあります。
そんなこともあってか最近では、成人式の日に親に感謝の手紙を書いたり、プレゼントを渡すことが多いと聞きます。
新しい慣習なのだと感じますが、ひと昔前は万年筆をプレゼントされ、大人として手紙を書くにはちゃんと万年筆で書きなさい、正式な署名には万年筆を、と言われたものです。父や祖父母からは、象牙の印鑑などをプレゼントする慣習もありました。
今ではメールに電子サイン。押印もなくなりデジタル化の時代ですね。新しいテクノロジーは大変素晴らしいもので積極的に利用すべきだと思いますが、良いしきたりは変化しながらも残したいものです。
京の雑学ー豆知識と暮らしの知恵としきたり
京の雑学では、一年の中にちりばめられた、私たちが幸せに暮らすための知恵「吉例」や、暮らしのバイブルである「二十四節気」など、日々を楽しく豊かにしてくれる雑学、豆知識を紹介しています。「吉例」は縁起の良いしきたりのこと。自然の恵みである太陽、月や神様、仏様、御先祖様に感謝を伝える為に古くから受け継がれてきたことです。しきたりの心を知り行えば日々楽しく、豊かに暮らせるのではないでしょうか。
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